Chapter 3. プチ起業の時代ーネットショップも 無料開設できる、スマホでどこでもビジネス、中古PCも安い

「プチ起業、自営で稼いでいくのは大変で、逆に会社員は安定している」いう考え方が一般的ですが…

本当でしょうか??

実際に起業している私から言わせると、一般通念に過ぎず、明らかに浅い考えです。会社員は会社を辞めたら一気に収入が激減またはゼロ、対して多くの取引先、顧客を抱える自営業、ビジネスは月の売上が変動しても、激減は、そうそうはしません。ここを、多くの人は勘違いしています。

売上の流入源の数とあなたの収入の安定性はほぼイコールと言えます。

正社員になりたい、けれど難しいから派遣社員になるという方がいます。が、派遣会社は派遣元が出した分の半分(かそれ以上)を持っていくし、時間拘束も会社員と同様です。
リスクを避けることによる損失は意外に大きいものがあります。

スモールビジネス、自営業が多い社会は底力がある社会です。小さい組織や個人なら、状況に合わせて変化していくのも大企業と違って瞬速で行えます。

(あなたの事業が市場で高評価なら、頃合いを見計らって持っている株を全部または一部売却し、セミリタイアすることも可能です。家入一真さんが自身が起業したレンタルサーバー会社ペパボ社を、GMOグループに売却したのが近年の有名な例)

アメリカでは既にフリーエージェント社会が到来(参考:ダニエル・ピンク「フリーエージェント社会の到来」)していると言われています。新卒で大企業に入れば安泰、「寄らば大樹の陰」という時代ではない時代が現実のものになっているのです。

今は亡き経営学の大家ピーター・ドラッカーも2006年3月に「今から20年後あるいは25年後には、組織のために働く者の半数は、フルタイムどころか、いかなる雇用関係にもない人たちとなる。 とくに高年者がそうなる。したがって、雇用関係にない人たちをいかにマネジメントするかが、中心的な課題の一つとなる。―― 『ネクスト・ソサエティ』…と予言しました。

メンヘラプチ起業は、ベンチャーキャピタルやエンジェルの投資を受けて、次のグーグル、フェイスブックを目指すものではありません。

会社組織は作っていいですが、基本生きてくための生業、生活と一体化したものとして原則目の届く範囲で行います。(参考:伊藤洋志著「ナリワイをつくる」)大きくするには管理スキルも必要になるので、あまりメンヘラプチ起業には向かないかもしれません。「会社を大きくするんだ!」という気持ちがある人だけがやったほうがいいでしょう。

それにここからが大事な話ですが、わざわざ初めからオフィスを契約しなくてもプチ起業は出来ます。



MNVO(格安回線サービス)のSIMカードを契約して安いSIMフリーアンドロイド携帯に差し込めば、どこにいても商売に関する問い合わせの電話を受けられる。自分の商売のドメインを取っても、年間の使用料は数千円。レンタルサーバーも月数百円からある。無料ホームページに独自ドメインのオプションをつければ驚くほどコストを削れます。(ウェブデザイナーさんにお願いしてかっこいいHPを作るのは後からでも間に合います)ウェブの問い合わせフォームはGoogleフォームで一銭もかけずに作りましょう。…それに今やbaseやstores.jpを始めとした無料で開設できるネットショップだってあります。問い合わせを受けるメールはGmailなら無料、自分のドメインでメアドを設定することもそれほどコストはかからない。



また、商売でパソコンが欲しい場合も、中古のWindows PCが2-3万ぐらいからあるし、ChromeBookの新品なんかもそれぐらいの価格幅。ChromeBookを買ってGoogle Docs(http://docs.google.com)の各ソフトを使えば、ワードもエクセルもパワポも原則要りません。(ちなみにアメリカの公立学校で使用されているパソコンの半分がChromeBookになっているそうです)



私の場合は、元々使っていたウインドウズパソコンで翻訳事業をはじめました。ネット接続も新しく契約せず、元々使っていたポータブル無線Wifiを利用しています。ちなみにこのポータブル無線Wifiの月々の支払は費用に計上しています。個人用途と兼用です。





 

翻訳事業のために特に出費したものというと、事業のネットドメインを取った費用年間約2000円程度で、Googleの提供する無料ブログサービスbloggerにドメインを設定していますから年2000円ぐらいでネットでのプレゼンスを保持しています。ただし、ウェブデザイナーさんに10,000円払ってサイトの景観改善をやってもらいました。あとは日本翻訳者協会の年会費10,000円。それから日々発生するのはカフェの利用代。最近はスタバクラスかそれ以上のカフェを利用することが多いですが、起業したての頃はドトールのアイスコーヒーS200円で頑張っていました。ちなみに現在は事業収支的に余裕があるのでパソコンはMacBook Airです。当然費用計上しています。

コストを掛けずにゆるく商売する環境はもう整っており、メンヘラ系のあなたは自分にとって無理のない「勝ちパターン」を見つける、そこに焦点を合わせていけばいいのです。

(注:なお、どうしてもオフィスを契約したい場合は、比較的安い、シェアオフィスやコワーキングスペースを探しましょう。利用者間での交流を促進していてお互いに仕事を融通しあっているケースもあるようです。また、時期によっては市区町村が、インキュベーションオフィスを安価で提供していることもあります。初期投資はなるべく抑える事を心がけて下さい。可能なら自宅の机で初めるのもいいです。私は自宅でも翻訳の仕事をやっています。自分の場合、裏技ですが、メンヘラの人が昼間行ける施設があって、そこを仕事に利用しています。仕事環境の整備に関してはクリエイティブに考えるといいと思います。それこそ電源が取れる図書館や、あるいは実家が近ければ、実家の一部屋を仕事に使わせてもらうとか。)